写真展 / 真昼の夜空

2009年12月15日-21日10:00~19:00(最終日は16:00まで)会期中無休 


新宿ニコンサロン juna21 / http://www.nikon-image.com/activity/exhibition/salonarchive/2009/12_shinjyuku.html#02/

<写真展内容>

群馬県の静かな街で育って来た。そこは発展というものからはほど遠い地であった。しかし平凡な町ではあったが不自由を感じることはなく、この地が好きであった。

十代半ばだったわたしが一番心魅かれたモノが夜の散歩だった。人気は皆無に等しく、電灯も少ない真っ暗な夜は、夢遊病の如く彷徨う自分にとって心地よい空間であった。それを続けるうちに真冬の満月と出くわす季節が来て、世界を染め上げる真っ白な光は夜というコトを忘れさせるくらい煌々と降り注ぎ、少年の心を揺れ動かした。

時は流れ、東京に出てきて写真と出会うことになる。慣れない日々に疲れ、実家に帰るたびにまた夜の散歩を始めるようになっていた。前回の散歩との決定的な違いは、カメラを手にしていたということだろう。

わたしの魅了された真っ白の満月、その満月が青白く染め上げた世界をカメラが吐き出し、写し出すのはこれまでにない「新しい世界」だった。カラー30点。

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